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- 協会活動 -

日本の医療機関の見学

1、京都府立医科大学訪問

2018年3月中国北京の消化器内視鏡医師、病理医および外科・循環器内科・家庭医出身の実業家から構成される訪問団が京都府立医科大学消化器内科および人体病理学部を訪問し、十二指腸非乳頭部腺腫のESD治療および病理診断部のESD切除標本の処置を見学しました。特に内視鏡像と病理組織像の一対一対応法としてのKOTO methodの見学では、その制作過程にかかる大学院生の繊細且つ忍耐強い姿に感銘を受けました。
*注KOTO method法について、KOTO method法により組織像と内視鏡写真の対比が可能となり、このような系統立てた詳細な対比が内視鏡診断の更なる向上に役立つと期待できます。

2、その他

新潟大学地域医療教育センター・魚沼基幹病院、長岡赤十字病院内視鏡センター、工藤進英先生の新宿クリニックおよび千葉県高良消化器内科クリニック見学&交流などの活動を行いました。

中国の学術活動への橋掛け

1、中国山東・済南 後藤利夫先生「水浸法による無痛大腸内視鏡挿入について」の講演

大腸内視鏡検査による大腸がん死を減少させる効果は欧米諸外国の経験から明らかであります(下図)。しかし、未熟な大腸内視鏡検査がもたらす苦痛が受験者から敬遠されがち、全身麻酔下の大腸内視鏡検査が検査のコストや医療従事者のマンパワーなどのコストパフォーマンスを低下させ、検診には不向きであります。したがいまして、カプセル内視鏡などの進歩を期待したいが、現実問題として内視鏡検査医師の技術を向上させることが大事と考えます。そこで我々の協会では後藤利夫先生の水浸法による無痛大腸内視鏡挿入法の原理・実技をより広げるべきと考え、中国山東省にある山東大学第二附属病院で講演および実技のハンズオン講習を行いました。

2、中国北京 肝硬変門脈圧亢進症診療新進展に関する学術学会

中国は肝炎・肝臓がん大国でもあるので、肝硬変の患者も大勢います。肝硬変・門脈圧亢進症に伴う食道胃静脈瘤について内視鏡診療およびインターベーション治療は重要な治療手段であります。しかし、この分野の交流は早期がんなどに比べてかなり限られています。そこで日本の治療の質の高さをアピールすべきと考え、順天堂大学消化器内科丸山紀史先生を北京の学術学会にお招き、講演&交流を行いました。

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